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2018.06.30

「老舗」和菓子店に学ぶ

「老舗」和菓子店に学ぶ

「老舗」とは古くから何代も続いた由緒ある商店のことです。

 

先日開催されたビジネス交流会に

創業200余年という歴史を持つ老舗の和菓子店の方がご参加されました。

 

 

お店の場所は熊本市内ですが中心部からは離れていて

古くから交易港として開け、

江戸時代には物資の集散地として栄えた町・川尻。

その町で200年以上の伝統を誇る老舗中の老舗です。

 

 

早速、訪れてみたところ

昔ながらの白壁や格子戸の建物が

軒を連ねる風情ある町並みとマッチする和菓子と、

華やかさと香りにつつまれた欧風創作菓子が評判のお店でした。

 

1990年には和菓子と町おこしを結びつけた

開懐世利六菓匠(かわせりろっかしょう)という活動を

町内の和菓子6店舗でスタートさせ、

いまも精力的な取り組みを行っていらっしゃいます。

 

 

地方の小さな1つの町内に和菓子店が6店舗もあったら

「競合店になって売上が下がるんじゃない?!」と

思われるかもしれません。

 

 

開懐世利六菓匠は、川尻町で、平成2年にスタートし、

「天明堂」「菓舗いしはら」「立山菓舗」

「菓舗梅園」「菓舗かずさや」「岩本菓舗」の6軒の和菓子店が、

新しい銘菓を作ろうと集まったのがはじまりで、

和菓子と町おこしを結びつけた活動を行っています。

 

 

毎年2月に、川尻町のくまもと工芸会館で開かれる

「お菓子とのふれあい工房」では、

工芸菓子・盆景菓子の展示、和菓子の制作実演やお茶席などがあり、

 

大勢の人で賑わいます。

 

1つ1つのお店は小さくとも、それぞれのお店が集まることで

1店舗では出来ない魅力を出す事が出来ているようです。

 

競合はゼロよりも、存在していた方がいい場合があり、

一人勝ちしてはその市場(マーケット)が衰退しまうことがあります。

 

小さいなマーケットの中でも「共存共栄」は可能というですね。

 

■創業200余年
御菓子処 天明堂(おかしどころ てんみょうどう)

http://www.kitagawa-tenmeido.com/

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